とりゃっ

なんにせよ数の暴力っちゅうのはある。

毎月追われていても慣れない、毎月末の処理件数の暴力。
検索に入力に、
ダイバーみたくパソコン画面に入り込む。

あらためて思うと結構な集中力でやっているのだ。

1件に時間をかけられない。早く、正確に！ちぎっては投げちぎっては投げて、今日の件数の終わりが見えてくるまで、繰り返し繰り返し。

あと一息のとこで集中力が途切れそうで
とはいえ一息ついてるひまはない。
真っ黒フリスクをざらざら食べたり、酸っぱいタブレット食べたり、お茶をがぶ飲みしたり、
自分に素早く喝を入れ直す。
今日はさっと冷水で顔を洗ってみた。
フロアが暑い分、気分転換になる。
化粧どうとか、そういうひまはない。早く。

そうやって業務を乗り越えていく。

吐くんじゃないか？って思うくらいの件数。処理し続けて、へんな笑いが止まらなくなったことも何回かある。
誰かと手分けしたくても皆忙しい状況。
だれかのケアレスミスの訂正、自分のケアレスミスの訂正。忙しい状況で間違っている時間がもったいない。ミスのポイントを絞るテクが養われてく。

そんなこんなで
業務途中や終了後
パソコンから目を離し
立ち上がると
目の前のM木さんや、周りの風景に奥行きがあるのが不自然になってブレて、
軽くめまいを感じたりする。


たかが事務処理だが
こんなときは

あ、仕事してる

……なんちゃってね。
ちょっと恍惚となる。
(ばかだなぁ)



しんどい！
けど、逃げられない。逃げない。逃げるなら、終わったら。自分で終わらせてから。
そんな状況でふんばれる自分じゃなかったなぁ…って思う。
体育会系とは程遠くのんのん生きてきたから。

おつとめで意外と、精神的にも学んでるとこはあるのよね…………。


はぁ…。